今日は『円空』の生涯を通じて、新時代のビジネス戦略をお伝えします。
「誰それ?Dr.STONEの主人公?」と思っていた僕は、これから始まる魂が燃えるような壮大なストーリーの存在に、まだ気づいていなかった。
そこでこの記事では、セミナーで語られたテーマ
について、レポートを残そうと思います。
冒頭の僕のように、もしかしたらあなたも『円空』を知らないかもしれません。
でもそれは恥ずかしいことじゃありません。なぜなら、『今のタイミングで知ることに意味があったから』です。
新型コロナウィルスで在宅ワークを余儀なくされた僕は今、企業に勤めていますが、死ぬまで勤め続けるのは難しいだろうと危機感を感じています。
いつどうなるかわからない環境だからこそ、何が起きてもいいように家族や大切な人を守れるようになっておきたい。
そしてこんな時代だからこそ、『円空』という人物の生き様は、これからどう生きるべきかという重要な指標となる。セミナーを聞いてそう思いました。
もしもあなたも僕と同じような想いを持っているなら、今回のテーマはとても意義あるものになるはずです。
さて、前置きはこのくらいにして、それでは早速見ていきましょう。
この記事をオススメする人
- 家族や身近な大切な人を守りたい人
- 会社員で頑張ってるけど、危機感を感じている人
- これから自分でもビジネスをやっていこうと考えている人

10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。
円空 – 生涯かけて民衆を救った伝説のコンテンツクリエイター
円空は、1600年代の江戸時代前期に活躍した造仏聖(ぞうぶつひじり)」です。
当時、造仏聖は幕府からは社会的な地位や身分が低いものとされ、差別の対象だったようです。ただ一方で、一般庶民にとってはありがたい僧侶として受け入れられていました。
そんな造仏聖としての人生を歩んだ円空は、一体どんな功績を残したのか?
それはそれは凄まじい功績を残しているのです。
これがどれだけ凄まじいことかと言うと、現代風に表現するなら
6コンテンツを40~50年ぶっ続けで!?しかも全国行脚しながら!!?
Youtuberで例えるなら、全国を回りながら、毎日6本の動画コンテンツを『ユーザーを感動させるクオリティ』で作り続けるということ。
40~50年毎日6コンテンツですよ!もはや狂気の沙汰でしかありません。(笑)
実際は、32歳で初めて神仏を彫ったようなので、32年間で12万体を作ったことになります。単純計算すると、1日10体作ってるので、もっとヤバいw
そんな膨大な数の仏様を円空は生涯をかけて作り続けたのです。
なぜ作り続けられたのでしょうか?その理由は一体何なのか?
それを知るために、円空の歩んできた人生に触れてみましょう。
生涯かけて仏さまをつくり続けた円空の人生背景
円空が生まれた当時は、戦乱が終わって間もない過渡期。戦いのために生きるブームが去り、平和に生きるブームが到来した時期ですね。
現代で言うとニューノーマルの価値観が完全には定着していない混迷の時代でした。
さらに相次ぐ天災や飢饉によって…
いつ命を落してもおかしくない、一体これからどう生きていけばいいんだと不安に包まれてる、そんな時代だったのです。(まるで今の僕たちの時代のようです)
円空も天災の被災者の一人でした。7歳のころに、母親を洪水で亡くしました。
行き場を失った円空は寺に預けられ、のちに出家。
仏門を叩いた円空は修験者として数々の厳しい修行を積むことに。
「母は死んだ。でも自分は助かった。一体自分は何のために生かされたのだろうか?」
おそらく厳しい修行の中で、何度も何度もそう考えたんじゃないかと僕は思います。
寛文5(1665)年、円空の人生の歯車が大きく回り始めます。
江戸幕府の発令した「諸宗寺院法度」という宗派や寺院、僧侶を統制する制度によって、僧侶の活動は寺の中だけに限定され、寺を出ての布教や説法が禁止に。
円空はどこの寺院にも所属せず、遊行僧となり全国行脚の旅にでました。
円空が大人になっても、まだまだ時代は不安定。旅の道中、病や天災に苦しむ人々に出会います。
人々は自分たちの力では抗えない天災の脅威に嘆き悲しみ、心の支えとなる『偉大なる何か』に救いを求めていました。
しかし、神仏の恩恵を受けたくても、立派なお寺がある地域まで遠出するしかありませんでした。
幼いころに母を亡くした円空は、同じ痛みを知る人々の心が安らぐよう、僧としての役割を全うすべく…
人々に念仏を唱え、少しでも心の拠り所となるよう、丁寧に木彫りの仏像を彫りました。
人は心の支えがあると、立ち直れるもの。
まるで奇跡が起きたかのように、病や天災に苦しむ人々の気持ちは次第に明るくなっていきました。中には病が治る人も出てきました。
すると、どんどん噂が広がって、一般の民家から全国の神社仏閣に至るまで、行く先々で円空は仏様を作り続けます。すべては痛みに苦しむ人々の心の拠り所となるように。
そうして、生涯で12万体の仏様を作り、母が眠る地で即身仏となりました。
人々に安らぎを与え続けた円空は、今でも伝説として語り継がれ、その木彫りの仏様も大切にされているそうです。
円空の生涯に学ぶ末永く人に愛され続けるビジネス戦略
僕たちはネットの発達によって、昔に比べて、数多くの人生の選択ができる時代を生きています。
一昔前なら、一企業に生涯を捧げる人生だったのが、今では企業に依存せず個人として活躍できます。
昔はテレビ局しかメディアを持っていなくて、芸能人や一部のスーパースターしか出れなかったものでした。
ですが今はYoutubeがあります。どんな人でも使えます。だから近所のお兄ちゃんもスーパースター級になれる、そんな風に活躍のチャンスが一気に広がったのです。
まるで円空が一部の人しかあやかれなかった神仏を全国の人々に広げたように、今ではネットを通じて、一部の人しか知らないことにどんな人でも触れられるのです。
たとえば、
- SNSで地球の裏側にいる人と会話できる
- Youtubeで世界の番組も見れる
- TEDで大企業の社長や著名人などの一流の人のプレゼンも見れる
こういった現象が起きます。
昔は大金を支払わなければ知れないことも、今ではGoogle検索するだけで、瞬時に無料でアクセスできます。
自分が何十年も研究しなくても、すぐに答えにたどり着ける。そんな時代なのです。
そしてこのネットの発達が凄まじい時代が何を意味するのか?
富士さんが語ってくれました。
持っている知識や情報の差分でハイポジションを取るビジネスモデルが通じない時代
すると何が起きるのか?
持っている知識や情報の差分でハイポジションを取るビジネスモデルが通じない時代になったのです。
ハイポジションとは、カンタンに言うと『先生と生徒』の関係です。
昔は知識や情報の差に価値があったため、「ここまでは無料、続きは有料」というビジネスモデルが流行しました。しかし情報や知識に価値がなくなった今、そのビジネスモデルでは顧客に愛され続けるのは不可能なのです。
続けて富士さんはこう言いました。
過去のビジネスモデルはより一層駆逐されていくことになるよ。
なぜなら顧客が知りたいのは「本当のところどうなの?」という真実だからです。
富士さん曰く、
そして、さらに重要なことを教えてくれました。
これからの時代の差別化 – 本物だけが残る時代へシフト
そして本物かどうかを分ける軸は『お金儲けのために雑に作ったものか』、それとも円空のように『根底に愛を感じるような心を込めてつくれたものか』なんだ。
すべてを包み隠さずに教えてくれる人が信頼されるだけど、ただ全部教えればいいというわけじゃない。
根底にある想いが狂っていたら、それは円空のように愛され続けるようにならないと言うのです。
だから提供する側は、心を込めてつくる。すると利用者が愛を感じて心や魂に響くんだ。
例えるなら、
- 心を込めて書いたラブレターなのか
- 肩ひじついて書いた報告メールなのか
この二つでは、受け取る側に伝わる印象が違います。
ほかにも
- やる気ないコンビニ店員の「あざーす」
- 甲子園球児の試合終了後に互いの健闘を称え「あざーす」
は同じ「ありがとうございます」というテキストでも、その言葉に含まれているコンテキストや印象が違います。
そして、これは何も物理世界に限った話ではなく、ネットの世界でも同じなのです。
たとえば、メルカリの評価コメントでも、コピペのテンプレだなとか、わざわざ時間割いて心を込めて書いてくれたんだなと違いがわかるじゃないですか。
だからこそ、どんな想いを込めるかで、重要なんですね。
さらに富士さんは教えてくれました。
生まれた半生を同じ気持ち・同じ辛さを感じてる人のために役に立てないかという円空のような生き様でやっていく。
すると、全方位よくなる。感謝・応援され好循環が生まれる。
では一体どうしたら、円空のような生き方を体現できるのでしょうか?
過去の辛い経験は時空を超えて、人生の原点となりエネルギーの源泉となる
これが人生の原点となり、無限に溢れる『エネルギーの源泉』になる。
今の時代は、過去のつらい経験を「黒歴史」とか「トラウマ」とか悪く言う風潮がありますが、実はそれは人生の大事な一部なのです。
切り取ったり癒すと瞬間的には和らぎますが、人生全体でみると実はマイナス。
大事な一部を切り離すと、エネルギーに変えられくなります。
人生の前半戦で味わう辛い経験は、まだ見ぬ誰かを救うギフト
これは望んで手に入らない『貴重なもの』なんだ。
望んで自己破産する人や、望んで命を脅かす病になる人がいないように、辛い経験・苦しい経験は狙って得られるものじゃありません。
富士さん曰く、辛い・苦しいという逆に降った経験がある人ほど、説得力があり、人生に深みがあり、その人にしか語れないオリジナルの神話になるというのです。
たとえば、ワンピースのサンジは、どんな悪人でも腹が減ってるやつには飯を食わせます。それは自身が飢餓を経験したからこそ、相手の苦しみがわかるのです。
サンジの心温まる優しさにギンは感動し、涙を流しながら飯を食いました。
そして、サンジの人と向き合う姿勢に読者は感動し、ファンになる。それと同じことですね。
最後に富士さんはこう言いました。
これからの時代に選ばれていく、生き残っていく本物のコンテンツの出発点はそこだね。
まとめ
最後にこの記事のまとめです。
今回お伝えしたテーマは
でした。
カンタンに内容をまとめると・・・
- 自分と同じ境遇の人々が少しでも安らぐよう役割を全うし、多くの人に感謝され伝説となった
- 今は情報に価値がなくなり、真の意味で差別化するには、根底の想いが重要
- 想いを込め、丁寧につくったコンテンツ・商品・サービスは愛され続ける
- 円空のように想いある活動(ビジネス)をするには、人生の原点と無限のエネルギーの源泉が必要
- 過去の辛い経験・苦しんだ経験が人生の原点と無限のエネルギーの源泉になる
- 人生の前半戦で味わう辛い経験は、まだ見ぬ誰かを救うギフト
そのギフトが、これからの時代に選ばれていく、生き残っていく本物のコンテンツの出発点
ということでした。
本当に素晴らしいセミナーでした。
あなたはこの話を聞いてどう感じましたか?
そして、あなたはどんなギフトをもらっていますか?
ぜひ一度考えてみてください。
そのギフトがきっとあなたの原点と無限のエネルギーの源泉につながるはずですから。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。
