参加者の相談から始まった富士さんのセミナーによって、僕がこれまで抱いていた『やる気を高める』という考え方はガラッと変わることになった…
そこでこの記事では、セミナーで語られたテーマ
について、レポートを残そうと思います。
在宅ワークが主流となってきた昨今、自宅だとなかなか気持ちを切り替えられず、仕事が捗らないと悩みを抱える人は多いのではないでしょうか?
僕自身も在宅になったんですが、なかなか集中力が続かないこともしばしば。
かといってセキュリティの関係でカフェで仕事もできないので、今回の話はとてもタメになりました。
というか、「え、そんなことでいいの!?」という驚きがありました!
もしもあなたも僕と同じような状況なら、今回の富士さんのお話は、自分でやる気をカンタンにコントロールできて、バリバリ仕事が進む状態をつくれるようになるはずです。
前置きはこのくらいにして、それでは早速見ていきましょう。
この記事をオススメする人
- 在宅ワークでやる気がなかなか上がらない人
- 集中力が続かずやる気待ちになってしまう人
- 仕事がバリバリ進められるようになりたい人
10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。
『やる気』は自分でコントロールできる!全集中常中を再現するには?
鬼滅の刃で言うところの『全集中常中』だね。これは意図的に再現できるんだよ。
その言葉を聞いた僕は『全集中常中』を自分で再現できるようになりたいと思いました。
冒頭の相談者と同じく、僕自身もやる気を自分でコントロールして、良い仕事ができるようになりたいと思っていたからです。
たまに来るノリと勢いに任せた仕事スタイルでは、安定して良いパフォーマンスを発揮できません。それにやる気が出たとしても、思うように進まないこともしばしば。
人の手によってやる気はコントロールできるとはいえ、一体どうすればいいんでしょうか?
それを紐解いていくためにも、まず『やる気が出ない原因』について押さえておきましょう。
仕事や勉強でやる気がでない原因とは?
チグハグな状態とは、たとえば週末に一気にやろうと思っていたことがあっても、
- 時間は空いてるのに、気持ちがついてこない
- 心が焦ってて、頭が回らず時間だけ食ってしまう
- 体は元気なのに、頭はボーっとしていて働かない
といった状態になってしまうことを言います。
その状態から抜け出すには、チグハグになってる頭・心・体の3つを整えていくことが重要になります。
でもこのように聞くと、もしかするとあなたも僕と同じ疑問が浮かんだかもしれません。
富士さんいわく、
とのこと。
つまり、部屋の乱れ(=場の乱れ)が、心の状態を見抜く一つのバロメーターになると言うのです。
これを聞いて、そういえばNHKの「おかあさんといっしょ」という番組で、ガラピコも同じことを言っていたのを思い出しました。
たしかに自分を振り返ってみても、心がモヤモヤ・ザワザワして焦っているときは、ついつい「このくらいでいいか」と手抜きしたり、雑にやりがち。
とくに忙しい日々を過ごしてたら、なおさらのこと。
忙しいは「心を亡くす」と書きますが、忙しい日々を過ごすほど、きれいなお部屋もだんだんと汚部屋へ変化していきますよね。
そしてついつい、自宅から出てカフェに行ったりしてしまいます。
実は、汚部屋から出てカフェで仕事をするのは、『人が本質的に求めている真理がある』と言うのです。
自宅よりカフェで仕事のやる気が上がる理由|人が本質的に求めている真理とは?
もっと抽象度を上げると『エネルギーが高い場所を求めている』んだよ。
たとえば、海外旅行や観光名所のパワースポットに行くのは、エネルギーが高い場所を求めているからだと。そしてその小さいバージョンが、カフェやホテルのラウンジに行くことなのです。
と思いました。なぜなら、僕も一時期、副業をするときはカフェを彷徨い歩くノマドワーカーだったからです。
当時はパソコン環境を快適にできるようなデスクもなかったので、カフェを2~3件はしごして彷徨いました。つまり、自宅でそもそも場が整っていなかったからなんですよね。
(なんせタンスをスタンドデスクとして使っていたくらい、ひどい環境でした。)
だから、環境が整っているカフェを求めて毎朝行っていたのかと痛感!
ではどうやったら、自宅をパワースポットにしていけるのか?
そのために必要なポイントを教えてくれました。
自宅をパワースポット(やる気が無限に溢れる場)にするためのポイント
自宅をパワースポットにしていくためのポイントは2つ。
それが
- 『場を整える → 心を整える』という順番があること
- 一気にやろうとせず『小さく初めて弾みをつけていく』こと
です。
『場を整える → 心を整える』という順番があること
さきほどお伝えしたように、僕らはエネルギー高い場所(パワースポット)を求めて彷徨います。
だから自宅が散らかっていて集中力を妨げる(エネルギーが下がる)環境なら、カフェのほうがキレイだし、落ち着くしでついつい足を運んじゃうんですよね。
ということは逆に言えば、自宅がカフェよりもエネルギー高い場になれば、自宅を選ぶということ。
そのためには、『今いる場を整えること』が必要です。
面白いのが「場」というのは、なにも暮らしている部屋といった空間に限らず、
- 机の上やカバンの中
- デスクトップの画面
- スマートフォンのホーム画面
などにも当てはまるんです。つまり、身の回りのすべてのものに反映されるんです。
だから、毎日場を整えてきれいに保ちましょう!となるわけですが…
と思った方もいるかもしれません。
毎日キレイな場に整えられるのが理想ですが、なかなか忙しいとそうはいきませんよね。ではどうしたらいいのか?
富士さんはこのように言いました。
この力をうまく使って、弾みがついた力を仕事に向けることだ。
一気にやろうとせず『小さく初めて弾みをつけていく』こと
これが2つ目のポイント『小さく初めて弾みをつける』です。
なぜなら弾みがつくことで、どんどん場を整えることができて、心も頭もだんだんすっきり。チグハグな状態が整い、仕事に集中できる良い状態になっていくからです。
逆に整えずに仕事を始めると、場が散らかっているので心がざわついて集中力が切れ、頭でごちゃごちゃ考えて、ちぐはぐな状態になってしまいます。
だから仕事や勉強などを始める前に「場を整える」。
ただ、そのときに一気に全部やろうと思ってはいけません。全部やろうとすると疲れちゃうから。そして疲れると続かなくなります。
まずは「何かに取り組む前に場を整える」ということを習慣にするために、小さく始める。
とくにオススメは一日の始まりである「朝」に場を整えることで良いスタートが切れるというのです。
そして、取り組む場所は「デスクの上だけ」とか限られた範囲でもいい。
まずはどこか一カ所「ここだけはパワースポットにする!」と決めて、『その場だけは毎日整った状態を死守する』のです。
そうやって続けていくことで、だんだん習慣になっていきます。やるのが当たり前になった頃には、「ついでにデスク周辺もやるか!」「ついでに部屋もやるか!」とエリアも広がっていきます。
すると、あらビックリ!家中がエネルギー高い場に!という展開になると富士さんは言いました。
ようは、会社員なら
- 掃除して場が整いエネルギーが高い場になる
- 場を通じて、心と頭が整っていく(クリアになっていく)
- モチベーション高く仕事に取り組めるようになる
- 仕事の質があがり、成果(売上など)に反映される
- 周りからの評価が上がり、給与に反映されていく
という風につながっていく。
だからこそ、『場を整え、死守すること』が重要なのです。
エネルギー値の高い場(環境)の力が一番影響力がある
場が大事だとお伝えしましたが、僕らの仕事や暮らしで考えるとわかりにくくて、いまいちピンとこない方もいるかもしれません。
その場合は、いったんほかの生きとし生けるものへ転用するとイメージがより膨らむと富士さんは言いました。
たとえば、栄養豊富で新鮮な野菜をつくるには、もっとも重要なのは種なのか?それとも栄養満点で微生物も豊富な大地なのか?
いくらいい種でも、栄養がない大地ならいい作物はできませんね。逆に微妙な種であっても、肥沃な大地であればいい作物に育つでしょう。
今度はペットで考えてみましょう。
志村動物園などの動物番組を見ていると、身なりが野犬のようになって、人を怖がるワンちゃんが出てきますよね。そうなってしまうのは、ワンちゃんがいた場、つまり飼い主さんの影響力が大きいんですよね。
ワンちゃんに暴力を振るう、飼育放棄するといった環境にいれば、どんな犬種であろうと、人を怖がるようになってしまうでしょう。
一方で相場ちゃんや飼育員の方が献身的にそのワンちゃんに尽くしていくと、だんだん人懐っこくなっていったという場面が多々放映されています。
実はこれは、動物や作物に限らず、人も同じなんです。
つまり、性格・年齢・男女差、それらすら超えて、良い場にいれば自然と良くなっていく。それだけ場の力は影響力が大きい。
生き物だけでなく物も同じ
日本には昔から八百万の神々という精神性がDNAに刻まれています。これは、あらゆるすべてのものに神が宿っているというもの。
富士さんは続けてこう言いました。
と。
たとえば、映画などで主人公がロケットペンダントを大事にしていたら…
そんな現象が起きるというのです。
と思う方もいるでしょう。でも意外と身近なもので考えてみると、「あぁあるあるだ」となるはずです。
たとえば、普段からボールペンを粗末に扱っていたら、いざというときにインクが詰まって書けず、新しいペンを買いに行かなきゃならなくなった…
という経験はありませんか?
それもロケットペンダントと同じですね。フィクションの中での話と思いきや、意外と日常あるあるな話なのです。
大事にするから自分も大事にされる感覚を磨く
なんでもないようなことだけど、普段からそういう風に見ていると、生き様そのものも変わってくるんだよ。
その見えている範囲がどんどん広がるほど、気が利くようになって、仕事ができるようになって、仕事で関わる人たちに喜ばれるようになり、周りから信頼され口コミやリピートにつながっていく。
そして、あなた発のその温かみある親切な心に触れた人が「なんかいいなぁ」と感じ、今度はその温もりが他の人やモノへと移っていくのです。
このエピソードにぴったりなのが、キングダムの『紫夏』の話でしょう。
幼少の頃、敵国趙にとり残され、壮絶な日々で心を閉ざした政を、紫夏は自分の身を挺して守り抜き、秦へ届けました。
そんな紫夏の温もりや優しい心に触れ、政は光を取り戻すのです。
ではなぜ紫夏は自分の命を懸けてまで、見ず知らずの政に愛情を注ぐことができたのか?
お金のため?地位や名誉のため?いいえ違います。
その背景には孤児だった紫夏を育ててくれた義父から受けた恩恵があったのです。
私の命も幾人かの命によって救われてきた。
その恩を余さずお前たちに注いだつもりだ。
紫夏 お前がこの先他人のために何かできたら
それは私にとっても大きな意味をもつ
どんなに些細なことでもいい・・・受けた恩恵を次の者へそうやって・・・
そうやって人はつながってゆく引用:キングダム 8巻 81話「別離」より
この言葉は義父が亡くなる間際に、紫夏へ残した言葉です。
義父から受けた恩恵を、紫夏は政へと託していった。
温かな思いが次元を超え、リレーのバトンのようにどんどん伝わっていく。受け継がれていく。巡り巡っていく。
そんな風に移っていくんですよね。そしてその最初のバトンを託していく役割を担っているのが、自分自身なのです。
そのために、自分の身近な一カ所から場を整え始め、小さく繰り返していくうちに当たり前の習慣になる。
次第にその範囲が広がっていき、気づけば家中が、地域が、会社がとどんどん広がっていく。
まるで自分が
- 歩くコロコロ
- 生きる人間浄水器
などのように、触れる人の心が温かくなり、幸せに包まれる。
そんなパワースポット人間へ変わっていく。
今回のセミナーで語られた内容は、ただやる気を上げるにとどまりません。
紫夏のように、いつまでも記憶に残る人物になる、その一歩を踏み出す解も伝えられていたのです。
まとめ
最後にこの記事のまとめです。
今回お伝えしたテーマは
でした。
カンタンに内容をまとめると…
- そのためには、頭・心・体のチグハグな状態を整えること
- そのためには、もっとも影響力がある『場を整えること』から始めること
- 習慣にするために、最初は小さく始め、徐々に範囲を広げていくこと
- 大事に愛情込めて丁寧に育てられたものは「良い状態」になる
- すべてのものを大事にすると大事にされていき、生き様が変わる
だからこそ、「ここはパワースポットにするぞ!」と決めた場は『毎日死守すること』が重要
ぜひ、あたなも一緒に『パワースポット人間』目指して、まずはここだ!と決めた場所からパワースポット化を始めていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。