今回語られた話は、一見するとビジネスをやっている人だけの話のようでした。しかし、仕事での人間関係や夫婦関係での苦手意識を転覆させる、そんな衝撃的な内容だったのです…
そこでこの記事では、セミナーで語られたテーマ
について、レポートを残そうと思います。
ところであなたは、相談者さんのように苦手な人や嫌いな人はいますか?
僕はたいていの人とはある程度仲良くなれるのですが、もっとも苦手な人間関係があります。
(誤解しないで!嫌いじゃないですよ!)
夫婦喧嘩で妻にボコられて、恐怖心が芽生えて、うまくお付き合いができなくなってしまったのです。
その日を境に苦手意識が強まり、今では
- 散らかし放題で片付けしない
- 毎日何かしら余計な一言を言われる
- ちょっとしたことでブチギレる
といった嫌いな点が目につき、同年代の女性と住んでるというより、中三の反抗期の娘がいるような感覚になってしまいました。
しまいには、妻が子供とダンスをしてる一見平凡で平和な風景ですら…
そのくらい妻を見る僕の目は狂っていたのです。
しかし、今回の富士さんが語る人間関係の話を聞いて、苦手意識や恐怖心でいっぱいだった妻への見方が大ーーーきく変わることになりました。
むしろ妻への感謝の気持ちが強く溢れてくるようになったのです。
一体どんなお話が語られたのか?
前置きはこのくらいにして、それでは早速見ていきましょう。
この記事をオススメする人
- 仕事の人間関係がうまくいかないと悩んでいる人
- 夫婦関係がうまくいかないと悩んでいる人
- 人間関係の悩みを解決したいと思っている人

10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。
良い人・悪い人は自分を磨いてくれる応援者
ゆっくり語りだす富士さん。一体その心は何なのか?
僕の頭の中は「?」でいっぱいになっていました。
富士さんは続けてこう言いました。
ドラゴンボールの主人公といえば、孫悟空。
孫悟空にはクリリンやブルマ、ベジータやピッコロといった味方関係のキャラが出てきますね。ただ、ピッコロやベジータは最初は孫悟空の敵として物語に登場してきます。
富士さんは、ここに人間関係のヒントがあると言いました。
人間関係の基本的な考え方とは?
富士さんが言う二人が、
- 味方になり、応援して背中を押してくれる人
- 敵対し、試練を与えて成長を促してくれる人
です。
味方になり、応援して背中を押してくれる人
自分の味方になり応援して背中を押してくれる人とは、『味方関係にある人たち』を指します。
ドラゴンボールで言えば、
- ブルマ
- クリリン
などです。
こういう人が近くにいると、相乗関係によって、まるで車のアクセルを踏んでいるように、孫悟空の物語がグングン前に進んでいきます。
たとえば、ブルマは宇宙船をつくって孫悟空をナメック星に飛ばしたり、『孫くん!ご飯の時間よー!』といって眠りから覚まして、物語が進む後押しをしました。
クリリンは、孫悟空の無茶な要望を「仕方ねぇな」と、なんでも受け入れて、認めて、許してくれ、最後は「助けてくれ!悟空ゥーーー!」といって最高のお膳立てをしてくれます。
まるで息子をありのまま愛する母親のような母性を持つ人たちのことですね。
敵対し、試練を与えて成長を促してくれる人
一方で自分と敵対し試練を与えて成長を促してくれる人とは、『敵対関係にある人たち』を指します。
ドラゴンボールで言えば、
- ピッコロ
- ベジータ
などです。(もともとは孫悟空の敵ですね)
こういう人たちが近くにいると、試練を与え、現実の厳しさ・大変さを教えるために、理不尽な事をやったりします。
たとえば、ピッコロもベジータも地球征服や地球自体を破壊しようとしたりしましたね。
まるで車のブレーキを踏んでいるように、孫悟空の物語がこれ以上先に進まないような調整をしてきます。
しかし、そのおかげで孫悟空はより逞しくなります。相克関係によって、人間性を「濃く」していく手助けをする。
まるで息子を一人前の男に磨いていく、そんな父性を持つ人たちのことです。
ということで、人間関係には母親と父親のような2人の応援者がいるというのです。
と僕のように思う方もいるでしょう。
そこんところ一体どうなんでしょうか?
富士さんがさらに教えてくれました。
母性に偏ると、甘やかし放題のわがままな人間になる
母性に偏りすぎるとなぜダメなのか?
それは甘やかしすぎると、やりたい放題のわがままになってしまうからです。
これは子育て経験がある人なら、一度は経験があるでしょう。
特に自分たちは子供を甘やかしてるつもりはなくても、祖父母が子供にメロメロでついつい甘やかしてしまうシーンがまさにそう。
ちょっと転んだだけで、「大丈夫?怪我してない?痛くない?」と過度に心配したり、おもちゃがほしいと駄々こねたらすぐに買ってあげたりします。
そこで子供は「泣いたり駄々こねたら自分に良いことがある」と覚えてしまうともう大変!
つまり、甘やかしすぎは良くないのです。
父性に偏ると、心折れて燃え尽きた人間になる
父性に偏りすぎるということは、過度な試練やプレッシャーがあるということです。
そこで、まずはこちらの動画をご覧ください。
この動画の圧力鍋のように、過剰な試練や圧力は大爆発を引き起こすのです。
これは人も同じです。たとえば、マンガで言えば東京喰種トーキョーグールの『金木研』。
他のマンガでもよく、強敵と出会った瞬間に「なんだっ…このハンパない威圧感(プレッシャー)は…」というシーンがあったりしますね。
そして、あまりに強すぎるプレッシャーだと、次の瞬間にプレッシャーに耐えられず狂った行動をするようなキャラがいたりします。
心がはじけ飛んで、頭おかしくなったり、鬱になったり、燃え尽き症候群になったり、そんな感じで過度なプレッシャーでは燃え尽きて、灰になってしまうのです。
だから富士さんは
と言っていたのかと腑に落ちました。
ところで、
そう考えていると、富士さんから驚愕のコメントをいただくことに(笑)
父性は身近な人の多い
そして、父性ポジションは大体『身近な人』に多いんだよね。
身近な人だからこそ、言葉を選ばずに本音で話したり、向き合ってくれると。
!!!!
これを聞いた瞬間、
脳みその海はもうパッカーン!!
と。
理不尽な要求の数々は、僕をより一段高みの男へと磨くためにあったのか!と、カチ割られました。
土足で踏み込んでくる身近な人がいるおかげでバランスが取れていくんだよ。
なるほどなと。しかし、富士さんの話は、ここで終わりではありません。
実はここからが本編なんじゃないか?と、驚きの嵐に僕は巻き込まれていきます。
人間関係で良い人間・悪い人間は実はいない!?
これが一体何を表しているのか?
いい人・悪い人という人間がいるわけじゃなくて、同じ人間でも良い時期と悪い時期がある。それだけなんだよ。
何ィィィィィィィッ!!!!!!!!
と、髪の毛が一気にすべて抜けてしまったかのような清々しさに包まれました。
ベジータも地球を征服するという時期もあれば、孫悟空と協力して味方になる時期もあれば、Mの誘惑に負けて、敵になる時期もある。
現実世界も同じで、すべての人間関係はいい時期と悪い時期を行き来してるだけ。同じ一人の人間に変わりないんだと言うのです。
この教えには、美容師泣かせの毛量である僕も、ハゲ上がる思いでした。
そして、反りが合わない相手は『過去の自分』であることが多いというのです。
- 過去の闇の部分
- 見たくない部分
- 克服できていない課題の部分
そういったものが相手に投影されているから、イラっとしたり、何かしら反応してしまうのだと。
愛情の反対は憎しみではなく無関心だといいます。
富士さん曰く、愛情も憎しみも表裏一体の関係であり、プラス(愛情)とマイナス(憎しみ)のどちらに振れているかの違いなだけだと。
たとえば、アンチがファンになったり、ファンがアンチになったりするようなものだと言うのです。
富士さんは続けてこう言いました。
うまくいかない人間関係は顕在化できていない課題を教えてくれてる
その差分に対して思いを馳せることが重要なんだ。
過去の自分だからこそ、今に至るまでに歩んできた道がわかる。どんな道を案内したら、天を羽ばたく美しい蝶になれるのか?そこに思いを馳せて関わっていくことに意味があるというのです。
そして、相手は『自分が顕在化できていない課題』を持ってきてくれていて、その課題を乗り越えられたら、さらに自分はパワーアップする。
しかも目の前にいる強敵を攻略できたら、救えない人がいなくなり、後々の自分への自信になっていくというのです。
(ビジネスをされている方なら、そこに思いを馳せてアンテナ立てて考えることで、新しいコンテンツやカリキュラムが誕生します。)
そして富士さんはさらに重要な考え方を教えてくれました。
脱・うまくいかない人間関係|すべてを味方に変える無敵の視点
この問いを聞いた時、『ハラハラ展開→激アツな展開』が待っているなと思いました。
少年マンガでは、強敵が主人公の目の前にいるということは、読者にこの後にハラハラする展開が待っていて、さらにその敵が仲間になって、新たな敵と戦うムネアツな展開になるという黄金パターンがあります。
実はその流れは「現実の世界でも同じ」なんだと。
そう考えられるようになるために、自分視点から作者の視点に立つことが重要だと。
すると、感情に任せた被害者意識から抜け出して、ムネアツな展開を演出するために、あえて目の前に強敵を采配していると再解釈できるわけですね。
逆にいえば、自分の近くに強敵がキャスティングされたということは、裏を返せば『そこまで成長している証』なんだよ。
そう富士さんは言いました。
より高いステージへいくために、キャスティングされているのだと。
そして、これまで「いやだな~苦手だな~」と思っていた妻に、『成長させてくれてありがとう!』という圧倒的感謝の気持ちが芽生えたのでした。
まとめ
最後にこの記事のまとめです。
今回お伝えしたテーマは
でした。
カンタンに内容をまとめると…
- 応援者は認めて受け入れ許してくれる母性重視の応援者と成長のために試練を与える父性重視の応援者の2人
- 良い人・悪い人というカテゴリはなく、良い時期・悪い時期が一人の人間の中にあるだけ
- 相手にイラっとするのは『過去の自分』で闇・嫌いなところ・克服していないところを映し出してるから(このケースが多い)
- 相手はまだ自分が気づいていない課題を教えてくれていて、乗り越えたらさらに成長する
だからこそ、作者の視点で強敵が采配されたということは、このあと成長とムネアツな展開が待っていると考えることが重要
今までの夫婦関係うまくいかないなという苦手意識が、ぶわっと裏返りました。
またまた素晴らしいセミナーをありがとうございました。
また参加したいと思いますー!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。
