もしかすると、あなたも同じ経験があるかもしれません。
家事も育児もこなす、自称「スーパー旦那」だった僕は、なぜ夫婦喧嘩が起きたのか、当時はまったく意味がわかりませんでした。
目をつむると罵声と暴力の怒り狂う妻が浮かびます。そのたび「なぜあんなヒステリックな女と結婚したんだ」と、SLUMDUNKの三井久と同じくらい落ち込みます。
そんな状態だったら、もちろん『離婚』という言葉も何度か過ぎりました。(Googleで「離婚 やり方」と人知れず検索したこともあります)
しかし…「離婚」という選択だけはしてはいけないと思いました。
なぜならその選択をした瞬間に「妻を不幸にする男(妻を大事にしない&向き合わずに逃げる男)」という烙印を自らの手で押してしまうからです。
これはもう男として屈辱的な烙印です。
どうせなら…妻を幸せにするためにやれるだけのことをやって、その結果、お互いの価値観が合わずに卒業する方がマシです。
そうして私は妻を不幸にする男から、妻を幸せにする男になるべく、立ち上がることを決意。
妻を幸せにする男になるべく調査を進めるうちに、だんだんとわかってきたことがあります。それは…
- 夫婦関係が悪くなる原因
- 夫婦関係が破綻する流れ
- 今の夫婦関係を続けた先に待つ未来
このような夫婦関係が破綻する全体像が見えてきました。
そこでこの記事では、『妻を大事にしない夫の夫婦関係が破綻する原因と起きる出来事』というテーマをお伝えします。
それでは早速、内容へと入っていきましょう。
妻を大事にしない夫が通る夫婦関係が破綻するまでの3つの界層
夫婦喧嘩に始まり、離婚や別居などの様々な夫婦問題は、降って湧いたものではありません。
チリが積もり積もってホコリになるように、小さな問題が積もり積もって、大きな問題へ変化します。
その3つの界層が
- 天国界
- 煉獄界
- 地獄界
です。
夫婦関係は悪くなればなるほど、「天国界→煉獄界→地獄界」へと向かっていきます。
今夫婦関係が悪化している人もそうでない人も、この3つの界層を押さえておくのをオススメします。
というのも、この3つの界層のどこに今自分たち夫婦がいるのか分かれば、夫婦関係が今以上に悪化するのを防ぐ行動を取るキッカケが掴めます。
ではそれぞれの界層では一体どんなことが起きるのか?
それについて触れていきましょう。
天国界とは?夫婦の違いが魅力的に見える段階
夫婦関係が天国界の状態というのは、
と思える時期です。
同じ空間で共に過ごすことに喜び・幸せを感じます。自然と笑顔が溢れて、会話もボディタッチも積極的。
お互いに心の状態も「明るく・軽く・温かい」、そんなエネルギーが高い関係です。
そのため、相手と自分の違いを”魅力的に”受け止める心の余裕があります。
【イベント】軽度の喧嘩
天国界の時期に起こるイベントは『軽度の喧嘩』です。
はたから見ると、それ喧嘩なの?と感じてしまうような、本当些細なことです。(ただのイチャつきのように感じます)
という風に、感情的に怒ることはありません。
たとえ喧嘩しても
という風に、相手への気遣いや、喧嘩を売ったことに反省します。
煉獄界とは?夫婦の違いが気になりだす段階
夫婦関係が煉獄界の状態というのは、
天国界の頃に比べ妻との関係性が当たり前になり、
- 妻との”違い”が気になる
- 妻に求めることが増える
- 自分の主張をぶつける
ということが起きてきます。
お互いの価値観の違いやズレが目立ち、喧嘩が増え、一緒に寝なくなったり、話さない時間も増えます。
そして、妻とのズレを自分に都合よく変えたくなります。
【イベント】中度の喧嘩
煉獄界の時期に起こるイベントは『中度の喧嘩』です。
天国界と比べて、喧嘩の頻度(量)と内容(質)が一段グレードアップします。
この段階での夫婦喧嘩の裏には、
- もっと自分を認めて欲しい
- もっと自分をわかって欲しい
- なぜ自分ばかりやらなきゃいけないの?
という承認欲求や被害者意識などの”感情”が動いています。
ただ、この段階ではまだ理性が働いているため、感情的になっても言葉を選んだり、喧嘩した後も反省します。
でも、反省の裏には
- 「言い過ぎたけど、自分は間違っていない」という正当化
- 「もしかすると自分のことをもう嫌いになったのかな」という思い込み
などが起きています。
地獄界とは?夫婦の違いに嫌悪感を感じる段階
夫婦関係が地獄界の状態というのは
妻のやることなすこと、すべて嫌なところばかり目につきます。
仮に手伝いや気遣いをしてもらっても、素直に受け取れないし、一緒にいるだけで苦痛やストレスを強く感じます。
相手に対する興味関心も薄れ、どんどん無関心になっていくことも。
夫婦関係が味方から敵(対立関係)なっているとも言えます。
地獄界の5つの行動
地獄界まで来ると、精神的にお互い追い込まれた状態です。
もはや身の危険を感じているので、人は次の5つの行動パターンをとるようになります。
その5つの行動パターンを地獄界で夫婦に起きるイベントに置き換えると、次のようになります。
行動パターン | 起こすアクション | 夫婦関係で起きる問題 |
---|---|---|
攻撃 | 怒る泣く | 重度の喧嘩(感情剥き出しの罵声と暴言) |
防御 | 黙るフリーズ | 重度の喧嘩(無視) |
離脱 | 逃げる隠れる | 帰宅放棄 浮気・不倫 別居 離婚 |
降参 | 従う諦める | 無関心 |
発狂 | パニック奇行 | 暴力(DV) |
それでは一つずつ見ていきましょう。
【イベント】重度の喧嘩|攻撃・防御
重度の喧嘩は、2つのパターンがあります。
一つは攻撃(口撃)。これは感情の抑えが効かずに怒号・暴言・罵声を発します。
感情的になっているので言葉も選びません。思ったことを衝動的に言いまくるのです。
ジキルとハイドのように人格が180°入れ替わります。これまで人間的な理性脳が主役だったのが、本能的な動物脳になります。
もう怒りながら泣いたり、感情がぐっちゃぐちゃ。傷つこうがお構いなしで、自分の身を守るために全力で相手を攻撃(口撃)してきます。
一方もう一つは防御です。これは相手のことを一切受け付けようとしなくなります。要は無視です。
まるで相手が透明人間になったかのように目も合わせないし、同じ空間で一緒に過ごさないようになります。
【イベント】帰宅放棄|離脱
残業とか友人に相談を受けてとか、何かしら理由をつけて、まっすぐ家に帰ろうとしなくなる、もしくはパートナーが眠った頃に帰えるようになります。
家庭に安心感を感じず、顔を合わせるのも苦痛(ストレス)を感じている状態です。
家庭に居場所がないため、家にいるよりも外にいる方が安心感を感じるので、必然的に外にいる時間が長くなり、家族と一緒にいようとしなくなります。
【イベント】別居|離脱
相手と一緒の空間にいたくないと思うのは、一緒にいることに安心感を感じないからです。不安が大きく、ストレス、苦痛を感じるからです。
一緒にいたくないと思っていながらも、一緒に居続ける自分を責めたり、これ以上辛い思いをしたくないという理由であったり、様々。
パートナーへの嫌悪感から逃げたいという思いで別居に発展します。
【イベント】浮気・不倫|離脱
帰宅放棄と同様に、安心感を感じ、自分を認めてくれる人や居場所(心)を用意してくれる人に魅力を感じて、浮気や不倫関係に発展します。
人にもよりますが、浮気や不倫をした当の本人は本来は望んでいたわけではなく、自分の存在(心)を満たしてくれる、安心感を与えてくれる人を好きになってしまうのです。
「もっと自分をわかってほしい・認めてほしい」という承認欲求へのフラストレーションが溜まりに溜まったとき…
ちょうど安心感を与えてくれる人がいると、その方向へ逃げてしまう(=溜まったフラストレーションを発散させる)のです。
【イベント】離婚|離脱
一緒にいることだけでなく、「夫婦」という関係性にすら嫌悪感を感じている状態になっています。
夫婦の役割(妻・夫・母・父)も担いたくないし、相手との繋がりすら嫌気が差していて、その繋がりから早く抜け出したいという思いが強いと、離婚へと発展します。
【イベント】無関心|降参
他のイベントとセットで起こる可能性が高いです。
相手の存在が、道を歩いている赤の他人以下、もしくは生理的に無理という状態になっています。
そのため以下のような行動をとります。
- 連絡しても返さない(電話・LINE)
- 返信しても業務連絡
- 着信拒否・ブロック
- 行き先もわからない
- 会おうとしない
【イベント】暴力・DV|発狂
夫婦喧嘩がエスカレートして溜まったフラストレーションが爆発したとき、ストッパーが外れて暴力やパニック衝動が起きます。
暴力を振るいたくて振るってるわけじゃないが(人によりますが、)、感情が抑えられず、暴力という手段を通して、自分の身を守ろうとします。
完全に動物脳(本能)に、支配された状態です。
このように、夫婦関係は普通に過ごしていたら、どんどん「天国界→煉獄界→地獄界」という風に変化していきます。
地獄界までいくと夫婦関係が100%破綻(終わる)ように感じてしまうかもしれません。ただそれは夫婦によって違います。
その時期をどう捉えるかによって、地獄界は大きな意味をもつのです。
変えられるものにフォーカスして、良い方向へと変えていくことで、「地獄→煉獄→天国」へと関係性の界層が変えられます。
自分を見つめ直し、自分と妻との未来を考え直して、次のステージの夫婦に進むための重要な機会にできるのです。
とはいっても、できるなら地獄界に落ちるのは避けたいもの。(僕ももう殴られたくはありません)
そんな時に大切な考え方が「大難を小難に、小難を無難に」です。
つまり、小さい問題のうちに手を打つことが重要になってきます。
夫婦関係とハインリッヒの法則
ところで、あなたはハインリッヒの法則を知ってますか?
ハインリッヒの法則とは、労働災害の分野で知られてる事故の発生についての経験則のことで、アメリカの損害保険会社のハインリッヒが発表したものです。
そのハインリッヒの法則では、次のように言われています。
- 1件の重大な事故・災害の背後には
- 29件の軽微な事故・災害があり
- その背景には300件の異常(ハッとする事件)がある
これ夫婦関係にも同じことが言えます。
夫婦に起きる様々な問題の背景には、たくさんの小さな問題が積もり積もっています。
そしてどんな問題も、パートナーは何かしらのサインを出しているのです。
つまり、深刻な問題が勃発するのは、パートナーが無意識に出していたサインに気づけなかったからなんです。
そしてそのサインを知るために、必要なのが先ほどご紹介した「夫婦に訪れる3つの界層」です。
どんなイベント起きるのかわかれば、今の夫婦関係を継続した先に待つ未来が読めるようになります。
なので、ぜひ今自分がどの段階なのか一度考えてみてください。
妻を大事にしない夫の夫婦関係が破綻していく原因
この章では、夫婦関係が破綻していく原因について解説しています。
夫婦関係が悪化して、破綻を迎える原因はいろいろありますが、根本的な原因はたった一つ。
コミュニケーションの不和と聞くと、「言い方や伝え方の問題」だと思う人もいるかもしれません。
昔の僕もそうで、「伝え方を変えれば、きっと夫婦関係はうまくいくだろう」と思っていました。
たしかに、言い方・伝え方を変えることは大事なこと。
とことで、言い方・伝え方によって印象が変わる面白いネタがあります。
伝え方で印象が変わる事例 – 相撲力士「炎鵬」の逆転劇「わたしは、私。」
西武・そごうさんのつくった、相撲力士「炎鵬」の逆転劇「わたしは、私。」というPR動画があります。
この動画は、伝え方で印象が変わる事例の一つにぴったりな教材。
中盤の「さ、ひっくり返そう」をトリガーに動画が逆再生されるのですが、同じ言葉を使っているのに、前半と後半で受け取る印象が180度変わるんです。
- 大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。
- 土俵際、もはや絶体絶命。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
今こそ自分を貫くときだ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
それでも人々は無責任に言うだろう。
どうせ奇跡なんて起こらない。
わたしは、その言葉を信じない。
大逆転は、起こりうる。
前半と後半を見比べると、前半は「絶望」、後半は「希望」といった印象を受けませんか?
この動画のように、伝え方次第で受け取る印象が大きく変わります。
ただ、ここには落とし穴があります。
なぜなら、「コミュニケーション」って、伝え方だけ変えたら良いかというと、そうじゃないからです。
コミュニケーションは『想い(感情)』が表現されたモノ
コミュニケーションは、言葉・表情・態度・声のトーン・行動など、いろんなところに表れます。
つまり、『想い(感情)』が何を感じてるかで、表に出てくるモノも変わってくるのです。
想い(感情)と言っても、ちょっと意味がわからないと思われるかもしれません。
そこで、コミュニケーションにおいて知っておきたい大前提のルールをお伝えしたいと思います。
妻を大事にしない夫が押さえておきたいコミュニケーションの大前提のルール
夫婦関係が破綻していく原因の『コミュニケーションの不和』。これを解消するために、知っておきたい大前提のルールがあります。
なぜなら、コミュニケーションは「受けての解釈によって印象が決まる(意味づけされる)」からです。
言葉を例に考えてみましょう。
言葉は発した人の脳内の映像(イメージ)を相手に届け、受け取った人はその言葉から脳内に映像(イメージ)を作り出します。
ところが厄介なことに
- 「ありがとう」と伝えて、不快な気持ちにさせる
- 「バカヤロウ」と伝えて、喜ばれる
というケースもあります。
言葉を尽くして伝え方・言い方を変えても、受け取る側の解釈によって、意味や印象が変わってしまうのです。
人の脳には「自分に都合よく解釈する」という一方通行の性質が働いています。
発した言葉を相手が知らなければ、今知っている言葉の中から関連する言葉に置き換える、つまり「予測変換」のようなことが起きます。
たとえば、笑顔で手を振りながら「Fack you」と相手に言ったしましょう。
でも、その相手が「Fack you」という言葉の意味を知らなかったら、動作から関連する言葉「さよなら(なのかな)?」と勘違いするのです。
たとえば他にも、信号待ちで反対側の素敵な異性と目があったとしましょう。
このとき
- 「きっと俺のことが気になっているんだ」とポジティブに解釈する人
- 「なぜ見てるんだろう?気持ち悪い…」とネガティブに解釈する人
という2パターンの解釈が起きることもあります。
このように、言葉に限らずすべてのコミュニケーションにおいて、発した人と受け取った人との間に、何らかのミスマッチが生まれます。
そのため100%伝わること絶対にないのです。
コミュニケーションの2つの結果
では良い誤解をしてもらうには、どうしたらいいのでしょう?
それを知るためには、良い誤解が生まれるときと、悪い誤解が生まれるときの違いを知ることが重要になってきます。
良い誤解と悪い誤解の違いは「コミュニケーション以前の世界」、つまりコミュニケーションとして表現する前の段階で決まるのです。
たとえば、
- 元気だけどムスッとした表情で、「おはようございます」と言うAさん
- 本当は体調悪いけど明るく笑顔で「おはようございます」と言うBさん
がいたとします。
同じ言葉を使っている二人ですが、Aさんは「機嫌が悪い」という誤解を与え、Bさんは「機嫌が良い」という誤解を与えます。
極端な例ですが
- 思ったことをなんでも口に出す人
- 思ったことを何も口に出さない人
がいたとします。
思ったことを何でも口にする人は、「この人に大事なこと話すと周りに言いふらされる」という風に、大事なことを話せない人という悪い印象(悪い誤解)を与えてしまいます。
一方、真逆の思ったことを何も口にしない人は、「この人、何を考えているかわからない」という風に、関わりにくい人という悪い印象(悪い誤解)を与えてしまいます。
コミュニケーションとは言い方・伝え方ではなく、生きてる間のすべて
言葉には限界があることを知っておくと、
- 言葉以外にエネルギーをかけられる
- 言葉はちっぽけなものだと気づける
ようになります。
すると、相手の言葉に傷付いたり、言いたいことが伝わらずに悩むことも減っていきます。
そして、実は生きている間のすべてが、コミュニケーションなのです。
生きてる間のすべてというのは
- 頭の中で考えること
- 心の中で思うこと
- やることなすことすべて
相手に伝わる”表現の一部=コミュニケーション”ということです。
コミュニケーションのすべての誤解は『心の状態』が関係している
コミュニケーションは自動車と同じ「乗り物」のようなものと考えることができます。
いくらカッコいい高級車でも、運転手が煽り運転してたら悪い印象(誤解)を与えます。
それと同じで、いくらきれいな言葉を使っても、その言葉に乗せる想い(感情)がネガティブなら、悪い印象(誤解)を与えます。
そのため、コミュニケーションの不和といっても、言い方・伝え方・会話の頻度を変えるだけじゃ足りません。
だって、コミュニケーションは乗り物であって、何を乗せるのかというところが影響しているから。
だからこそ、いかに普段の自分の心を「明るく・軽く・温かい」状態にできているかが、実はコミュニケーションの重要な鍵になってくるのです。
自分の心の状態をマネジメントしていく方法については以下の記事で解説しています。
妻を大事にしない夫の夫婦関係はどのように壊れていくのか?
この章では、夫婦関係が破綻していくロジックについて解説しています。
夫婦関係はコミュニケーションの不和によって壊れていきますが、一体どのようにして「コミュニケーションの不和」は起きるのでしょう。
実体験から考えると、次の3つが起きていると感じています。
- 自分と相手との『違い』に悪い反応をする
- 悪い反応の積み重ねで『方向性』がズレていき、味方から敵に変わる
- 味方から敵になることで、『関係性の糸』が細くなりやがてプツンと切れる
それでは見ていきましょう。
『違い』に悪い反応をする
お互いの違いには、当たり前ですが、見た目、性格、考え方などがあります。
そしてこれらの「相手と自分の違い」に対して、これまで「どんな反応を繰り返してきたか(習慣にしてきたか)」が重要です。
反応とは、
- 【感情】何を感じ
- 【思考】何を考え
- 【言葉】何を発し
- 【行動】何をしたか
です。
たとえば、妻と子育てについて意見が対立したとき、一体どんな反応をしているでしょうか?
ほとんどの場合、そのときの反応は以下の3つだと思います。
- 【我慢】何も言わない
- 【反発】反論して喧嘩
- 【諦め】話し合いしても無駄
これらのうち、どれかの反応を何度も繰り返し、積み重ね…
ストレスや不安などのネガティブなエネルギーが溜まり過ぎたときに、夫婦関係が壊れていきます。(僕の場合は、①と③を組み合わせた反応をしていることが多いです。)
夫婦関係に限らず、すべての人間関係において、自分と相手には違いがあります。
わかりやすく考えると、「形が違う」のです。
たとえば、自分が「○」の形で、相手が「◆」の形をしているような感じでしょうか。

この形の違い=自分と相手との違う部分をいかに”魅力的”に受け止めることができるか、それが重要になってきます。
つまり、関係を良くするためには、相手の形を知ろうとすることが最初の一歩になるのです。
ですが、ほとんどの場合、自分と相手との違いを見つけたときに「変な形してるぞ!おかしい!」と反発する。
そして相手の形を「素晴らしい!面白い!」と認めようとせずに、「おかしい!ダメだ!」と自分の形の正しさだけを示そうとします。
本来、その違いが魅力的で一緒にいたいと思っていたにも関わらず…
まずここが原点でしょう。
悪い反応の積み重ねで『方向性』がズレて味方から敵に変わる
夫婦は同じ未来を見据えて一緒になる以上、同じ方向を向いてる横並びの関係、つまり「味方」の状態からスタートします。
でも、自分と相手との違いに反発していると、徐々に立ち位置がズレていきます。
そして気づけば、向いてる方向はバラバラに。
一方は同じ立ち位置のままで、もう一方は向かい合う立ち位置。もしくは両方とも向かい合う対立関係になっていくのです。
つまり、「味方」だった人が「敵(モンスター)」になってしまうのです。
一方は勇者で、一方は魔王。そんな向かい合う敵同士のままでいると、やがてぶつかります。そして始まるのが、自分たちの形の正しさを証明する戦いです。
戦いによって日々不満やストレスといったネガティブエネルギーがどんどん溜まり、限界点に達すると大爆発!
「重度の夫婦喧嘩」という戦争へと発展します。
味方から敵になることで、『関係性の糸』が細くなりやがてプツンと切れる
夫婦は同じ目的地を目指すために必要なパートナーとして出会うもの。
そんな夫婦の間には見えない糸(意図)がある、という説があります。
この目に見えない糸はいわば、「信頼」や「安心感」。これらがどれだけあるかによって糸の太さ(関係性の濃さ)も変わってきます。
しかし、自分と相手との違いに反発して敵対関係になると、信頼や安心感といったポジティブな感情が減り、見えない糸はどんどん細くなっていきます。
対立関係のままどんどん進むほど、夫婦の間の見えない糸は複雑に絡みあっていきます。
さらに、対立関係のままお互い真逆の方向へ進むと、引っ張られ過ぎた糸はプツン!
夫婦関係が破綻してしまうのです。
ざっくりいうと、こんな感じで
- 違いに反発する
- 方向性がズレていく
- 関係性の糸が細くなる or 切れる
これら3つがおかしくなることで、夫婦関係は破綻していきます。
ただ、急に破綻を迎えるわけではありません。
そうなるまでには、最初にお伝えした『3つの界層』を通っていくことになります。
まとめ
最後にこの記事のまとめです。
『妻を大事にしない夫の夫婦関係が破綻する原因と起きる出来事』というテーマについてお伝えしました。
そして、このテーマをお伝えするにあたり、以下のお話をしました。
- 夫婦関係が悪くなる原因は何なのか?
- どのように夫婦関係は破綻していくのか?
- 今の夫婦関係を続けたら、どんな出来事が待っているのか?
夫婦関係が悪くなる原因は、『コミュニケーションの不和』です。
ただ、コミュニケーションの不和と言っても、伝え方や言い方といった表現を変えるだけでは足りません。
コミュニケーションは乗り物なので、乗せる『想い(感情)』が重要になってきます。
そして、乗せる想いを良い想いにするためには、自分の状態を「良い状態(幸せな感情)」にマネジメントする力が必要です。
自分の状態が幸せでなければ、相手にもそれが伝わり、お互いにネガティブなエネルギーが溜まっていきます。
そしてそれが爆発したときに、いろんな現象となって表面化するのです。
表面化には3つの界層があります。それが「天国界・煉獄界・地獄界」で、お互いの状態が悪いほど、地獄へと向かい、恐ろしいイベントが起きていくのです。
ただ、一体どんなイベントが発生するのか事前に知っておけば、事前に回避できる可能性は上がります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。
