ただ、求めすぎると実は不幸になってしまうんだ。
家族の幸せ、仕事の成功、人生の豊かさを求めていた僕にとって、この一言は衝撃的だった…
そこでこの記事では、セミナーで語られたテーマ
について、レポートを残そうと思います。
僕のように
そう心から思っている人にとっては、刺激的な内容だし、知っておくのをオススメします。
なぜなら、高みを目指すほど『陥りやすい(道を踏み外す)罠』について語られているからです。
- より高みを目指すとき、どんな罠が待ち受けているのか?
- どうしたら罠にハマらないよう回避できるのか?
それらを知るだけでも、自分自身でズレを感じたり、おかしいなと思ったときに移動修正するアンテナを持てるようになるはずです。
なにより、理想の人生を歩む自分へ近づくヒントになる!
セミナーを受けて、僕はそう感じました。
前置きはこのくらいにして、それでは早速見ていきましょう。
この記事をオススメする人
- 自己成長を重んじている人
- 最近なぜか周りから人がいなくなる人
- いいね数やフォロワー数にこだわりがちな人

10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。
成功から始まる不幸 – 闇の側面の泥沼にハマりダークサイドへ
ただ、求めすぎると実は不幸になってしまうんだ。
冒頭から衝撃的な言葉を聞いた僕は、まるで脳天を勝ち割られたような気持ちになりました。
なぜなら・・・
そう強く信じていたからです。
ところで、「成功」と言うと世の中では
- お金持ちになる
- 仕事をセミリタイアして自由に過ごす
- 高級住宅に住む
- みんなが羨む美女(イケメン)と交際する
- 自由に世界を旅行する
- YoutubeやSNSでフォロワーが多い
などが代表的なものだと思います。
富士さん曰く、僕らが感じてる「THE 成功者」のイメージは、実は「光の側面(輝いている部分)」しか描かれていないと言うのです。
他業界で成功してる芸能人が急に自殺したり、薬物に手を出したり、家庭ではDVしてたり、夫婦仲が悪く離婚していたり、そういった特集がよく週刊誌やニュースで流れますね。
実はこれが成功の裏にある「闇の側面」。
どうやら、僕の信じてる道を突き進むと、その側面に堕ちてしまう危険性が潜んでいるらしいのです。
そしてその危険性のことを、富士さんはこう言いました。
ダークサイドとは?
ダークサイドとは、
を言います。
- 幼少期の愛情不足で満たされなかった承認欲求
- 兄弟や友人、周りの人間関係で感じていた強い劣等感コンプレックス
- 自分を虐めた人、馬鹿にしていた人への復讐心
こういった『過去に受けた心の傷』を満たすために、力を求め、人間性がおかしな方向にズレてしまうのです。
たとえば…
彼は師匠に認められず、力を求めた結果、シスのオファーを受けて「ダースベイダー」になりました。
両親を殺した兄への復讐のために、力を求めて大蛇丸から「呪印」を授かりました。
そう思う方もいるかもしれません。(僕も最初はそう思っていました。)
実はフィクションの世界だけの話ではなく、ダークサイドに堕ちてしまうのは僕たちの日常でも起こりうる話なんです。
ダークサイドに堕ちた人の事例2選
ここからは、その事例を2つお話ししたいと思います。
- 僕の人生経験で体験した出来事
- 2015年に大ブレイクした芸能人の出来事
それでは一つ目の事例からご紹介しますね。
お金を求めてダークサイドに堕ち犯罪に手を染めた知人
しかし、起業したはいいものの、あまりにも経営力がなかった僕らは、数ヶ月後に経営に行き詰まることに。
沈むとわかってる船に最後まで残る決断ができなかった僕は、退職することにしました。
そして、事件はその数か月後に起きたのです。
当時の副社長から連絡があり、久しぶりに再会すると、ふくよかだった副社長はげっそりと痩せこけていたのです。
明らかにおかしな痩せ方だったので、何があったのか聴くと、副社長は小声でこう答えました。
一体なぜそんなことになってしまったのかを聴くと…衝撃の言葉が副社長から返ってきました。
起業した当時の社長が、生活に困窮し「オレオレ詐欺」に手を出していたのです。
僕が退職した後も残っていた副社長は、社長から「アパートに行って荷物を受けて欲しい」と言われ、向かったところオレオレ詐欺の容疑で現行犯逮捕。
副社長は何のことかまったくわからないまま逮捕され、留置所に送られたのです。
その後、オレオレ詐欺に手を出した社長は逮捕されましたが、副社長は共犯の容疑で逮捕歴がつき、まともに働けなくなりました。
お金を求めすぎ、ダークサイドに堕ちたたった一人の人間(社長)によって、副社長の人生の歯車も一気に狂わせれてしまったのです。
この事例は、生活に追い込まれてお金を求めてダークサイドに堕ちたパターンで、実は他にもダークサイドに落ちてしまうパターンがあります。
その事例のほうが、今の時代なら誰でも起こりうる可能性が高いです。
それが『承認欲求を満たす』ことに執着して堕ちるダークサイドです。
承認欲求を満たすためにダークサイドに堕ちた芸能人
承認欲求を満たすために、どんどんダークサイドに堕ちてしまった事例の良い教材が、2015年にセレブ芸能人として大ブレイクした「GENKING」です。
GENKINGはSNSで豪華な生活を投稿する中で、どんどんSNSで承認されることに快感を感じ、見栄を張り続けてしまいました。
そして限界を超えた度重なる浪費で、ローン地獄に堕ちたと語っています。
これってSNSの時代だからこそ、誰にでも起こりうる可能性が高いのではないかと思います。
SNSで豪華×派手な生活を投稿し、みんなから羨望の眼差しや憧れを持たれ、過度にイケてる自分を演出。
そうやって、自分の満たされなかった過去の傷を埋めようとする。
その快楽に酔って、より刺激的な行動を繰り返し、どんどん力(フォロワー数やいいね)を求めて、限界を超えるまで過剰に見栄を張り続ける。
気づけば、見栄を張り続けることに心が折れて鬱になったり、友人の数はいても本音で語れる人がいなかったり、道を踏み外して犯罪者になってしまったということにつながります。
僕も一時期どれだけ「フォロワー」や「いいね」を取ることだけに固執して、おかしな方向に人生がズレてしまったことがありました。
ご紹介した事例のように、実はダークサイドはとても身近にもので、誰しも堕ちてしまう可能性を秘めているのです。
ただ、これが絶対に悪いということではありません。
誰しも通る道なのですが、『行き過ぎて歯止めが効かない』ことに問題があるのです。
ダークサイドについて、さらに富士さんは語ってくれました。
力を求めすぎてダークサイドに堕ちた終着点
なぜなら、力を求めることは、他者と比較し『より高く・より早く・より多く』という価値観の世界で生きることになるんだ。
院長の席をかけて争う覇権争いのように、『ピラミッドで頂点を目指す椅子取りゲーム』が始まり、頂点を目指すために必要な「力」を求めるのです。
力は大切な人たちを守るために必要なものですが、それをどう使うかによっては周りの人たち、はたまた自分自身も崩壊へ導くことになります。
その失敗事例を疑似体験させてくれるのが、映画や漫画に登場する『より高く・より早く・より多く』と「力」を求めすぎたキャラクターです。
さきほど例に出したアナキンスカイウォーカーがダースベイダーになったり、サスケが大蛇丸サイドになったり。
どれだけ善い人であっても、承認欲求・劣等感・過去の傷を満たすために高みを目指し、力に溺れていくキャラクターは、だいたい物語の「悪役」へ変わります。
日常生活なら、お酒の飲み過ぎでアルコール依存症に。それが薬物なら薬物依存症、恋愛ならストーカーと言ってもいいかもしれません。
連日徹夜でゲームして全クリ&全コンプリートした結果、もうそのゲームをプレイしなくなる。力を求めすぎると、まるでその現象と同じようなことをやっているのです。
そうやって過剰に求めて手に入れすぎた結果、道を踏み外して「廃人」になります。
そう思う方もいるかもしれません。むしろ、僕を含め多くの人はそう思うはずです。
ですが、実際にそうなってしまうことがあります。
たとえば、ATMで「オレオレ詐欺に注意」とう大きなポスターがあっても、どこか他人事として見ています。でも実際に引っかかって、お金を振り込み、ニュースになったりします。
逆に、おいしい話だと思って乗っかったら、オレオレ詐欺で逮捕された社長のような人もいます。(前の章で紹介した事例)
ダークサイドに落ちると、冷静に判断できなくなり、人の道をカンタンに踏み外してしまう。それが『ダークサイドの怖さ』なのです。
では一体どうしたらこのダークサイドに堕ちないようにできるのでしょうか?
ダークサイドに堕ちる前に見極めるには?
では力を求めている状態とは何か?
それは
つまり、アクセサリーと同じ見方をしているのです。
たとえば、
- 学生なら成績
- 社会人なら年収
- 会社組織なら売上や利益
- SNSならフォロワー数やいいね・シェア数
などのように、「数字」の大きさで相手の優劣を判断していると、どんどん人としての温もりに欠けていくというのです。
そう思う方もいるかもしれません。
たとえば、『料理』を数字で見てみましょう。すると、ほとんどの場合、数字が低いもの(金額が安い)を求めると思います。
金額が安いということは、手のこもった手作りというより、コンビニ弁当やカップ麺などの大量生産される加工品になります。
この2つの場合、どちらが温もりを感じるかは明白だと思います。
また他の例で言えば、
男目線で言えば、「スリーサイズ(どれだけボンキュッボンか)・顔面偏差値(どれだけかわいいか)」を求めることになります。
するとスタイルやルックスが劣化するだけで、別れる可能性も出てきます。その人が持つ内面より、外見の美しさの点数を重視する。
そして数字で相手を見ていたら、相手も同じように数字で見てくるブーメランの関係になっています。
数字で見ている関係だと、数字が減った瞬間に、周りの人が離れていきます。
よくある例でいえば、交際してすぐに破局する芸能人とIT社長の恋愛関係です。
富士さんは続けて言いました。
そして、この力(数字)を求めることには、キリがありません。
たとえば、学年で一番になって、よりレベルの高い学校へ進学したら、一番同士の集まりでバチバチ戦わなければいけません。
学生→社会人→起業家→経営者→投資家→…とフェーズが変わってもスタートはピラミッドの底辺。また上を目指し続ける無限ループになっているのです。
わかりやすいのが、ソーシャルゲーム。
ランキングで上を目指そうとするほど、課金が必要になってきます。ガチャ地獄が始まったと思ったら、翌月は課金の清算地獄。
上を目指すために、この地獄を無限ループすることになります。お金という数字の力がどれだけあるかで優位になるのです。
力を求める『頂点を取り合う椅子取りゲーム』をやめるために必要なこと
それが
- 足るを知ること
- 自分の本心でなく、外部に乗せられていることに気づくこと
足るを知ることで、キリがないものを求め続けるサイクルから抜け出すことができます。そして乗せられていることに気づくことで、自分の人生に本当に必要なのか?と問いを持てるようになります。
たとえるなら、ソーシャルゲームでキリがない無限課金をやめて、自分の面白いと感じる範囲でゲームをしたり、毎度イベントに参加してたけど、これって運営側に乗せられて参加してるんじゃ?と気づいたすること。
これが人生をさらに豊かにしていくための『重要な気づき』につながるというです。
なぜなら、その2つに気づくことで、「自分が求めていたと思っていたものは、周りからの刷り込みで求めていたと勘違いしてたんじゃないか?」と考える視点が持てるからです。
たとえば、お金持ちになる、30歳までに結婚する。こういった夢や理想は、実は本当に自分が求めていたものではなく、だれか知らない人の夢なのかもしれません。
つまり、自分の望む人生ではなく、他人が望む人生をまるで自分が望んでいたかのように歩かされているかもしれないのです。
富士さんは続けてこう言いました。
身近なところでいえば、スーパーのチラシをみて、「特別・限定・あなただけ」という文句にそのまま乗っかって余計に買い物するのと、本当に必要なものがあって「特別・限定・あなただけ」に乗っかって利用するのは違うということ。
ただ、それすらも考えさせないように世の中は作られている。だからこそ抜け出す意識が必要があると。
僕らがピラミッドの頂点に行けば幸せになれる、上の人(数字が大きい人)はすごい、そう考えるようになったのは、戦後の詰め込み暗記教育の弊害だそうです。
戦後の焼野原から、高度経済成長をとげ、世界の日本になるためには、言われたことを徹底的に言われた通りやるYesマンが必要でした。その人たちの頑張りがあったからこそ、今の日本があるわけです。
ただ、同時に大きな弊害もありました。昭和までなら良かったものの、その教育スタイルが現代でも続いているのです。
今では時代も変わり、人間にとって変わって、ロボットやAIが忠実に作業を24時間365日休まずに完璧に遂行してくれます。
言われたことしかできず、何も考えずにただぼーっとレールに乗っているだけじゃ、未来の可能性がどんどん先細りになってしまう。
さらに追い打ちをかけるようにコロナウィルスで、これまでの経済も日々移り変わりが激しくなっています。
大袈裟かもしれませんが、僕たちは今、これからの時代に向けて、生きるか死ぬかのターニングポイントにいるのかもしれません。
まとめ
最後にこの記事のまとめです。
今回お伝えしたテーマは
でした。
僕らはこれまで、進撃の巨人にたとえるなら、壁の中でどう幸せになるかを共有されていたのです。
しかし、その壁の中の幸せもIT革命、技術の発展といった時代の流れ、そしてコロナウィルスという災厄によって、変わろうとしています。
これからは、壁の中で幸せを目指すのではなく、壁の外にでて自由に自分の望むままに、人と強力し幸せを分かち合う。そんな生き方へシフトする時代です。
だからこそ、そんな時代を迎える僕たちは「何のために生まれ、これからどう生きるか」を再定義し直す必要がある。
そう強く感じるセミナーでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。
