平成から令和へ。安定した時代は不安定な時代へと変わりつつあります。
この記事にたどり着いたあなたは、僕と同じく『先を読む力を身につけたい』と思っているかもしれません。
『先を読む力』があれば、これからの時代の流れがわかり、その時流にうまく乗って、漠然とした未来への不安とサヨナラできるでしょう。
でも、先を読む力って、よく「歴史から学ぶことで身につく!」と言われますが、今から歴史を勉強するのはなかなかハードですよね…
ところが、『先を読む力』がマンガを通じて身につけられるとしたら…しかも、『これからの時代で活躍する秘訣』もわかるとしたら、最高じゃないですか?
そのセミナーでは、社会現象になってる人気マンガから、
- 時流の読み解き方
- これからの時代で活躍する秘訣
が解説されたんです。
そこでこの記事では、セミナーで語られたテーマ
について、レポートを残そうと思います。
前置きはこのくらいにして、それでは早速見ていきましょう。
この記事をオススメする人
- 先を読む力を身につけたい人
- 流れに乗る力を身につけたい人
- 時流の変化を読めるようになりたい人

10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。
社会現象の捉え方で時流や先を読む力が高まる
富士さんが話し始めると、僕の姿勢は自然と前のめりになっていた。
なぜ『時代のうねり』という目に見えないものが、社会現象となったマンガからわかるのか?
それは『時代のうねり』などの目に見えないものは、社会現象として表面化されるからです。
その時代の人たちが漠然と感じているモヤモヤなどを『集合的無意識』と言います。
そのモヤモヤをピシャリと表現している商品・サービス・音楽やマンガなどの作品に触れたとき
となり、流行が起きます。(この人数が多いほど、勢いが増して社会現象へと発展していくのです)
富士さんは続けてこう言いました。
『なぜ流行してるのか?』「このブームは一体僕らをどこへ進めたいんだろう」と考えることが大切なんだ。
そうやって考える訓練を繰り返すことで、時代のうねりが先読みできるようになり、これからの時代で活躍するにはどうしたらいいか見えてくるというのです。
ところで「流行=売れる」と考えたとき、疑問に思ったことがあります。
顧客の求めてる要望に沿っていれば、別に時流や先を読む力がなくても、流行ってつくれるんじゃないの?と思ったんです。
すると、ちょうど気になっていたことを、富士さんはピシャリと教えてくれました。
顧客の要望を満たす商品・サービスは時流に乗り売れ続ける商品になるのか?
一体どういうことなんだろう?と疑問に思いました。求めているものを提供することが重要だと思っていたからです。
では、半分正解で半分不正解の心は何なのか?
それは、顧客は自分が本当に求めていることを言語化できないからなんです。
なぜ言語化できないのか?
人には「頭」「心」「魂」があります。これは言い換えると
- 頭=顕在意識
- 心=潜在意識
- 魂=無意識
- みんなの魂=集合的無意識
を表しています。
- 「頭」で思っていること=顕在意識に現れる
- 「心」で思っていること=潜在意識に現れる
- 「魂」で思っていること=無意識に現れる
- 「みんなの魂」が思っていること=集合的無意識に現れる
そして、顧客が言語化できるのは顕在意識レベル(頭で思っていること)。
たとえるなら、
ですが、本当に求めているのは「速く目的地につきたい(手段は馬じゃなくていい)」なのです。
なぜ、「速い馬」と答えてしまうのか?
その理由は顧客が自動車の存在を知らないから。(自動車がないので知らないのは当然です)
だからアンケートで要望を聞いても、今知ってるもの(頭の中にあるボキャブラリー)で答える。
つまり、本音では望んでないものを答えるので、その要望に沿う商品を作っても、「あー!こういうの欲しかったんだよ!!!」とはならないのです。
じゃあ一体どうしたら、顧客が本当に求めているものを知ることができるのでしょう?
富士さんが解説してくれました。
社会現象のマンガで紐解く!時流の変化・顧客が本音で求めていること
では、どんな価値観や無意識の行動指針だったのか?時代を振り返ってみよう。
話は1960年代から70年代からスタートしました。
そして戦後復興を遂げた後、日本は高度経済成長へ入ります。
ドラゴンボールで活躍するのは主にZ戦士と呼ばれる『孫悟空の一族(身内)』。これはいわば、財閥などリーダーシップの強い一族が日本を引っ張っていく感覚と似ています。
時代は進み、今度はインターネットが登場。ネットを通じて買い物もできるようになって、どこにでも住めるような時代になりました。
ワンピースの登場によって、関係性の形が少しずつ変わっていくことになります。
これまでは
- 北斗の拳ならケンシロウ
- ドラゴンボールなら孫悟空
のように、一人の最強カリスマヒーローが活躍するマンガがメインでした。
しかしワンピースからは、共通の夢や理念に向かい、志ある仲間と一緒に活躍するようになったのです。
これは縦の関係性(カリスマ性)の時代から、横の関係性(仲間との信頼)へとシフトする転換期といえるでしょう。
そしてここから時代はさらに変わります。この時代では様々な出来事がありました。
- 3.11 東日本大震災
- リーマン・ショックによる経済への影響
- SNSへのたった一つの投稿で会社が倒産
突如現れた謎の出来事によって、これまでの平和な日常が一瞬で消えてしまうような時代へシフトします。
いかんともしがたい閉塞感を打破しようと、個人の自由や個性・価値観を追求する流れになりました。
この時代から
- 大手企業へ就職で生涯安泰 → 終身雇用制度の限界で不安定に
- 副業禁止 → 副業解禁でネットビジネスが主流に
- 個人の価値観追求 → Youtuberなどの登場
という感じで表面化していきます。
そして現代へ。
- 新型コロナウィルスの登場
- 緊急事態宣言による外出自粛と三蜜回避
- 多くの企業が経営活動を制限による相次ぐ倒産と失業者
主人公の竈門炭治郎は、ワンピースのルフィのように「海賊王になりたい!」といった大きな志や理念を持ち、旅出つキャラとは違います。
鬼を殺したくて鬼殺隊になったわけでもなく、残された唯一の家族であり鬼にされてしまった妹の禰豆子を人間に戻して、何気ない日常を取り戻したいだけなのです。
もし物語の途中で禰豆子が人間に戻ったなら、その禰豆子との日常を守るためだけに戦ったと思います。
進撃の巨人と鬼滅の刃、どちらも同じ閉塞感がありますが、
-
【外に攻めるイメージ】
閉塞感を打破したい!
-
【内を守るイメージ】
何気ない日常を守りたい!
だと僕は感じました。
このように社会現象を起こしたマンガと時代変遷を見ていくと、「戦闘スタイル」もかなり変わってることに気づけます。
そして「戦闘スタイル」とは、現実世界で言うなら『働き方』と捉えられます。
富士さんはこれからの働き方についても教えてくれました。
マンガの戦闘スタイルでわかる!時代の変化に対応したこれから主流になる働き方
その理由は、今社会現象となってる『鬼滅の刃』から読み解けます。
これまで社会現象となった北斗の拳やドラゴンボールは一対一の個人戦が多いマンガでした。
そして、ワンピースや進撃の巨人になると、だんだん個人戦からチーム戦へとシフトしました。ただ、最終的にはルフィや巨人が強敵を倒すような場面が多いですね。
しかし、鬼滅の刃の場合はこれまでのマンガと少し違います。
もちろん個人戦もありますが、垣根を超えたチーム戦が多く表現されています。
- 一人で精一杯戦う
- 倒せないときは即興でチームを組んで戦う
- それでも倒せないときは、後に続く者へと託すように戦う
つまり、チームとして勝てたら別にいいという戦い方です。
しかも、そのチーム編成も同レベルの人と一緒に戦うのではなく、階級格上の人と一緒に戦います。
竈門炭治郎は庚(かのえ)という役職でありながら、柱というレジェンドたちと肩を並べているんですよね。
これって会社で言えば、主任が専務取締役と同じ現場で仕事するようなもんでしょう。
また、柱にもいろいろな流派があるため、同じ会社の上司というより、他社または業界を超えて一緒に仕事をしているような感じですね。
富士さんはさらにこう言いました。
それを聞いた僕は
と思ったのですが、その次の瞬間!
顕在化するお金の無価値感 – お金よりも「誰と」過ごすかが重視される理由
ちゃぶ台返しを食らいました。
富士さんの話は続きます。
確かにそうかもしれない。実際に外食や外出の機会が減ったことで、毎月の余計な出費も減ってるのが家計簿で見て取れました。
それは鬼滅の刃でたとえるなら、鬼舞辻無惨の組織でしょう。無惨は自分の血を与えて作った家族と過ごしています。そこにあるのは、無惨の支配と恐怖だけ。
鬼たちは無惨の血が欲しくて頑張りますが、無惨のことを口に出そうものなら、ミッションに失敗しようものなら、すぐに家族を消してしまいます。
現実世界で言えば、無惨の血は「お金」です。だからお金でのつながりだとお金がなくなった瞬間に人は去っていくのです。
一方で、無惨の組織と対立するのが、鬼殺隊。お館様の理念のもとに集まり、お館様の安心感に包まれ、心や理念でつながる。
現実世界でいえば、時給がよいから働きたいではなく、オリエンタルランドの世界観が好きだから働きたいというイメージでしょうか。
では一体どうしたら『心安らぐ暮らし・気のおける仲間と過ごすこと』ができるのでしょうか?
漠然とした未来への不安への解決策とぶれない自分軸をつくるには?
僕らのほとんどは「自分の軸」を考える機会を義務教育などで教わることはありません。
それは、昭和の高度経済成長時代に必要な、言われたことを言われた通りにやるYesマンの教育が、今も根強く残っているからです。
富士さんは続けてこう言いました。
では、自分の軸を知るためにはどうしたらいいのか?
そのヒントが僕らが幼いころから知っているとある歌に隠されていると富士さんは言いました。
その歌が『アンパンマンのマーチ』です。
何のために生まれて、何をして生きるのか?
答えられないなんて、そんなのは嫌だ!
今を生きることで、熱い心燃える
だから君は行くんだ、微笑んで
この歌の問いに答えられるように準備しておくことだと。
セミナーの最後に富士さんはこう言いました。
大切な人たちを守るためには、お金を稼ぐことも大切ですが、それ以上にぶれない信念の軸が、これからの時代に必要なんだと改めて痛感しました。
まとめ
最後にこの記事のまとめです。
今回お伝えしたテーマは
でした。
カンタンに内容をまとめると・・・
- 現在は鬼滅の刃が社会現象になってる
- 鬼滅の刃=残された家族との何気ない日常を守りたいという写像
- でも先の見えない不安定な時代で、漠然とした未来への不安が大きく守れるか不安
- ただ、それが原動力となり、大切な人との日常を守れるくらいの力がほしいと思う
- 「守るために=お金を稼ぐこと」が大事だと考えるけど、それは本音じゃない
- 本音は『心安らぐ暮らし・気のおける仲間と過ごしたい』
- その解決策が『安心感で満たされた愛や絆で繋がるコミュニティ』を持つこと
- そのために必要なのが、自分のぶれない軸を理解しておくこと
- ぶれない軸をつくるヒントは、『アンパンマンのマーチ』にある
ということでした。
とはいえ、自分のぶれない指針は一体どうやって見つればいいのか?
それはまた次回のセミナーで解説してくれるようです。
僕も続きが気になるので、また参加します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

10年間で10職以上の転職経験を持つキャリアアドバイザー。多くの転職経験を通じて、「どんな仕事(内容)をするか」よりも、「どんな働き方(向き合い方)をするのか」かが手にする成果や人生の幸せを決めることに気づく。現在は「仕事辞めたい」と悩む人に向けて、働き方が変わり、市場価値の高い輝く仕事人になるための情報発信をしている。
